精密分析による品質向上
顧客のお困りごと
他社で行っていた硬質クロムめっき処理において、めっき液中の硫酸濃度をサルファメーターにより分析していたが、精密な分析値が得られなかったため、めっき液が安定せず不良が出ることがあった。
問題点1サルファメーターを用いた分析では、精密な分析ができなかった
問題点2分析結果に信頼性がなく、安定した液管理をすることができなかった
サン工業の提案
誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析装置を用いた硫酸(硫黄)の濃度分析を社内で行い、めっき液の管理を行った。
サルファメーターよりも精密分析が可能であるICP発光分光分析装置を用いて分析することで、信頼性の高い分析値が得られ、正確な薬品の補給量を求めることができる
ポイント2社内分析が可能であるため、定期的な液分析によりめっき液成分の濃度を管理することで、安定した品質のめっきを得ることができる
解決できたこと(成果)
ICP発光分光分析装置を用いた元素分析により、クロムめっき液中の精密な硫酸濃度を求めることができた。また、社内ですぐに分析を行うことができるため、液の不調時にはすぐに分析・液調整が可能であることに加え、定期的に分析を行うことでめっき液の成分濃度を管理し、お客様に高品質なめっきを安定してご提供することができた。
問題解決に関わり提供できる技術等の優位点
高度分析機器を用いた社内液分析による、徹底した品質管理体制
担当者の声
サン工業では、ICP発光分光分析装置を始め、原子吸光分析、キャピラリー電気泳動分析などの高度分析機器を積極的に導入し、社内ほぼ全てのめっき液や前後処理液について、社内分析による液管理を行っております。今回のクロムめっきにおける硫酸濃度分析のように、高品質のめっきを安定してご提供するため、液管理の面からも品質向上を目指して参ります。