「アルミの表面硬度を硬くしたい」に応える硬質クロムめっき
顧客のお困りごと
アルミニウムの「表面硬度を硬くしたい」「摩耗を抑えたい」
軽い素材・アルミニウムの表面硬度強化に硬質クロムが貢献
『硬質クロムめっき』はめっきの中でもHv800~1000と非常に硬度が高く、 耐摩耗性に優れています。
また、摺動性もよいことから、機械部品に多く使われています。
しかし、熱がかかると硬度が落ちる特性があり、400℃付近から急激に硬度が下がる傾向があります。
よって、温度がかかる場合は注意が必要です。
温度管理を注意して活用すれば、アルミニウムなどの軽い素材の表面硬度の強化に『硬質クロムめっき』は大きく貢献してくれます。
「軽さ」と「強さ」を求められる強度部品
最近の流れの主流として様々な部品で軽くて強い強度部品が多く求められています。
鉄素材では重すぎるため、アルミニウムやマグネシウムなどの軽い素材に注目が集まっています。
電気自動車の場合、1回の充電により走行距離が重要課題です。
車載部品の重量は走行距離に大きく影響します。
鉄製の車載部品をアルミニウムで製作した場合
素材別の比重
- ステンレス:7.93
- 鉄:7.85
- アルミニウム:2.70
ステンレスや鉄に比べるとアルミニウムの比重は1/3も軽いことがわかります。
軽いアルミの弱点「柔らかさ」を硬質クロムめっきでカバーする
アルミニウムは「軽い」という長所と引換えに、「強度が弱い・柔らかい」という欠点があります。
この欠点を少しでも解消するために硬質クロムめっきが活躍します。
通常のアルミニウム(A5052)の表面硬度
- 表面硬度(HV) 60
硬質クロムめっきを施したアルミニウム(A5052)の表面硬度
- 表面硬度(HV) 800-1000(*15倍以上)
表面硬度が15倍にも向上!
アルミニウムへ硬質クロムめっきを表面処理すると
なっ、なんと!!! 表面硬度が15倍以上に向上します!
これが硬質クロムめっきのすごさです。
「軽くて硬い」部品に最適な硬質クロムめっき
アルミニウムの表面硬度を硬質クロムめっきで強化することにより、軽くて強度な部品へと変わります。
軽くて強度がある部品にパワーアップすることにより鉄素材からアルミニウム素材への変更となり、総重量が軽量化でき長く走ることが可能となります。さまざまな機械部品装置にも使われるようになってきています。
硬質クロムめっきが活躍する部品
- シャフト
- シリンダ
- ピストン
- レール
- プレートなど
基板部品(セラミック)との摩耗を防ぐために基板トレイにも活用されています。
解決できたこと(成果)
「アルミニウムの表面硬度を硬くしたい。摩耗を抑えたい」等のお悩みにサン工業は硬質クロムめっきでお応えいたします。