亜鉛ニッケル合金めっきの2次加工性の向上
顧客のお困りごと
高い耐食性が求められる部品で亜鉛ニッケル合金めっきを選定したが、二次加工(カシメ、曲げ)工程でめっきが剥がれるトラブルが発生していた。剥がれにくい亜鉛ニッケル合金めっきを行いたい。
問題点1亜鉛ニッケル合金めっきの2次加工性の向上
サン工業の提案
亜鉛ニッケル合金めっきの二次加工性はニッケル共析率と光沢剤量に依存することを見つけ出し、これらを管理することで二次加工性のよい亜鉛ニッケル合金めっき処理を行うことができるようになった。
ポイント12次加工性に影響を与える要素の調査
ポイント2有効成分の濃度管理
ポイント3皮膜中のニッケル含有率の管理
解決できたこと(成果)
他社製品で2次加工でのめっき剥がれが発生していた部品をサン工業で処理したところ、割れや剥がれが発生しなくなったことで量産を獲得することができた。
問題解決に関わり提供できる技術等の優位点
・2次加工性の良い亜鉛ニッケル合金めっき
・有効成分の濃度管理、皮膜中のニッケル濃度管理
・ニッケル濃度に影響を与える電流管理
担当者の声
亜鉛ニッケル合金めっきはもともと皮膜がカケやすく、折り曲げやカシメに対しては非常にもろい表面処理です。皮膜中のニッケル濃度や液中の光沢剤量が割れや剥がれに影響があることが判明し、外観光沢や耐食性に影響を与えない程度で低く管理しこれを維持することで安定品質を維持することができるようになりました。