めっきやアルマイトのマスキング技術
顧客のお困りごと
他社でアルマイト処理をしているが、公差穴(H7とかG7)の寸法が入らず困っている。穴をマスキングすることで、加工寸法の時点で公差に合わせておくことも考えているが、マスキングの対応をしてもらえない。
現行処理品で、もともとのアルマイトの膜厚が管理できていない
穴マスキングのノウハウがなく対応してもらえない
サン工業の提案
公差穴のサイズに対応したマスキングゴムを製作することで、アルマイト処理での寸法変化が起きないようにする。貫通穴は比較的容易にマスキングできるが、止まり穴に対しても特殊な構造をしたゴムを製作することでマスキングを可能にする。
サン工業は、めっき品やアルマイト品で従来から部分めっきを手掛けてきており、マスキングについてのノウハウを多く持っています。また、3D-CADを用いて製品にあったマスキング樹脂を設計し、専用設計のゴムマスク材を製作し、量産対応をすることが可能です。
解決できたこと(成果)
写真の事例は硬質アルマイト60μmの実施例ですが、貫通穴、止まり穴ともにきれいにマスキングされています。
問題解決に関わり提供できる技術等の優位点
社内でのマスキング処理は、古くは硬質クロムの部分めっきで操業時からの実績があり、2000年ころからゴムメーカーと共同で特殊形状の内径マスキング始めたころからオリジナルのマスクゴムを製作してきました。ゴムマスクだけでなく、テープ式や塗布式など、用途や品質に応じた技術を提案しております。
担当者の声
マスキングというとあまり品質が安定しないイメージがありますが、穴マスクの場合は、最初にどのような形状のオリジナルマスクを作るかで品質が決まってきます。
アルマイトよりも難易度の高い無電解ニッケルめっきなどでのマスキングの実績もありますので、ご相談いただければと思います。