ダブルニッケルめっきに代わる高耐食性・寸法精度のいいめっき
顧客のお困りごと
アルミ製品の複雑形状部品で耐食性向上のために種類の違うニッケルめっきを2重にするダブルニッケルめっきにさらにクロムめっきを実施したいが、凹部にめっきが付きまわらないためそもそもの耐食性が維持できない。凹み部にも均一にめっきできかつ、ダブルニッケル並みの耐食性を維持するようなめっき処理をしたい。
問題点1アルミ製品にダブルニッケルークロムめっきをしたいができる会社がない
問題点2凹み部の耐食性向上
サン工業の提案
ダブルニッケルめっきの基本は耐食性の違う2つのニッケルめっきを2層めっきすることにあります。無電解ニッケルめっきの場合も皮膜中の硫黄の含有量によって耐食性に差があるため、硫黄含有量の異なる無電解めっきを2重に行うことでダブルニッケルめっきと同等の皮膜効果を出すことができます。さらに無電解ニッケルめっき上に電気ニッケルめっきを薄く行うことで、クロムめっきの凹み部への付きまわり性も向上させためっきを提案しました。
ポイント1無電解の多層めっきでダブルニッケルめっきと同様の効果
ポイント2電気めっきを最上部につけることでクロムめっきの付きまわり性向上
解決できたこと(成果)
性質の違う無電解ニッケルめっきの多層めっきを行うことで、均一膜厚で耐食性のよいめっきを実現することができた。
問題解決に関わり提供できる技術等の優位点
・無電解ニッケルめっきの多層化
・様々のめっき処理、めっき皮膜を組み合わせて新しい性能を生み出す
担当者の声
サン工業には量産無電解ラインだけでも6種類以上のめっき液を使用しています。無電解ニッケルめっきは、皮膜中の硫黄の含有や皮膜中のリン含有量によっても耐食性や物性が大きく変化します。これらを組み合わせることで新しい皮膜特性を生み出せるというのも、サン工業にとっての大きなアドバンテージだと考えています。
ニッケルめっきの種類については下記ページをご覧ください