表面の鉄粉が付着し、ステンレスがさびてしまう

顧客のお困りごと

ステンレス製品に鉄粉がついていてサビが発生する。パッシベーション処理だと鉄が十分に除去できず液の劣化も早まってしまう。パッシベーションで鉄粉の除去と処理ができるのか？

不具合部拡大写真：

問題点1

工程上表面への鉄粉付着は避けられず、そのままでは鉄粉からもらい錆びしてしまう

問題点2

さび止めも期待してパッシベーションしたいができるところがなかなかない

問題点3

そのままパッシベーションすると処理液に鉄分が蓄積してしまう

パッシベーション工程とは別に鉄粉の除去工程を追加する。

ポイント1

試作ラインでの柔軟な工程設計により、パッシベーションだけでなく鉄粉除去工程を追加

ポイント2

工程を追加することで、パッシベーション液の安定化

ポイント3

試作ラインで立上げ、数量増にあわせて専用ライン化

鉄粉が付着しているステンレス材において錆び除去とパッシベーション工程を分けることで、パッシベーション後の錆び発生を大幅に抑制することができるようになった。

改善部写真：上の写真の処理後

・ハードディスクで培ったパッシベーションに対する知見
・複数処理や前処理の組み合わせが可能な試作ライン

弊社の工程改善によって、お客様の歩留まりを大きく改善できたことは非常にうれしかったですし、大きな自信にもなりました。量産ラインの処理だけでない幅広い知見を役立てていきたいです。