めっきムラの改善事例
顧客のお困りごと
大きさ数ミリの微小真鍮部品でバレルを用いて電気すずめっきで処理していたが、製品同士の張り付きで無めっきやめっきムラが多発していた。
問題点1微小部品のすずめっきの無めっき、めっきムラ
問題点2シミ汚れ
問題点3めっき厚のばらつき
サン工業の提案
客先と打ち合わせたところ、すずめっきの目的は表面の接触抵抗を下げることであり、膜厚は薄くてもかまわないということだったので無電解すずめっきを提案。
ポイント1微小部品への均一な膜厚
ポイント2無めっきやめっきムラの発生しない処理
解決できたこと(成果)
いままではバレルでめっきしていたため、めっき厚がばらついたり無めっきやめっきムラの不具合が発生していたが、無電解すずめっきに変更してこれらの不具合が皆無となった。また、処理時間が短くなり1回のバッチで処理できる個数も増えたことから、めっき単価を下げることができた。
問題解決に関わり提供できる技術等の優位点
・微小部品へのすずめっき
・シミ汚れの出ない後処理、洗浄方法の確立
担当者の声
無電解すずめっきは銅や真鍮素材しか使用できず、成膜速度も0.1μm/分程度で非常に遅いものの均一な膜厚でめっきムラなく微小部品にめっきすることが可能です。特に、膜厚が必要でない部品であれは無電解すずめっきにすることで、複雑形状にも均一にめっきでき一度にたくさんの量をめっきできますのでコストダウンにつながる可能性もあります。