アルミダイカストにダイレクト黒色クロムした時の外観を均一にしたい
顧客のお困りごと
アルミダイカスト材に黒色化処理をしたいが、他社のめっきではうまく黒色が発色せずに薄い灰色の外観だった。そのため油を塗って表面のムラを消して製品を使用していた。
問題点1現行他社めっき品の外観は不均一になってしまう
問題点2油を塗布する工程が別途必要になってしまう
問題点3本来油は製品組み立てに必要なくコストUp要因となっている
サン工業の提案
めっきをした状態で漆黒の外観が得られるように、黒色クロムめっきの成分比率を無光沢になるように調整して試作を行う。またコストダウンにも応えるため、下地に行っていたニッケルめっきを廃止し素材にダイレクトに黒クロムめっきする工程を検討した。
ポイント1無水クロム酸、硝酸成分、フッ化物成分のバランス
ポイント2無光沢となるような電流密度条件
ポイント3ダイレクトめっきを実現するための下地処理の開発
解決できたこと(成果)
アルミダイカスト素材への安定的な黒色化に成功した。
次工程の油塗布処理を省くことができ、下地めっきも無くせたことで、コストダウンに貢献できた。
※写真のように、全体的に黒味を増した外観になった。
問題解決に関わり提供できる技術等の優位点
・問題解決に最適なめっき条件の選択
・通常挟むべき工程をあえて簡略化
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担当者の声
今まで油まみれになって製品を組み付けていたが、その作業上の害悪が解消されました。 また工程の簡略化も同時にできました。