『特殊素材に黒色表面処理』の解決事例
顧客のお困りごと
手術用器具で光が反射し手元がまぶしくて見えにくいという事例があり、光を反射させず複雑形状で高い耐食性をもった処理をアルミニウム素材に実施したい。しかし良い表面処理が見つからない。
問題点1アルミニウム素材に黒色処理をしたい
問題点2複雑形状に黒色処理をしたい
問題点3良好な耐食性が欲しい
サン工業の提案
光反射の少ない黒色無電解ニッケルめっきを提案。黒色無電解ニッケルめっきは複雑形状でも黒色にすることができ、耐食性は下地のめっきにより確保するようにした。
ポイント1アルミの複雑形状部品に均一黒色の処理
ポイント2複雑形状でも高い耐食性
解決できたこと(成果)
黒色無電解ニッケルめっきを手術器具に処理することで、手元がまぶしくて見えにくくなるという課題を解決することができた。また、高い耐食性も付与できたことから、オートクレープのような殺菌処理を行いながら複数回使用できるようになった。
問題解決に関わり提供できる技術等の優位点
・アルミニウムに黒色無電解ニッケルめっき
・医療器具に黒色無電解ニッケルめっき
・複雑形状に黒色処理
担当者の声
黒色無電解ニッケルめっきは複雑な形状でも黒色化することが可能なため、本件で量産を立ち上げて以降光学部品やレンズホルダーなど反射を嫌う製品への量産採用が進んでいます。また、無電解ニッケルめっきがベースとなっていますので膜厚のばらつきが少なく、はめあい公差の厳しい光学系部品にも応用できるものだと考えています。