マグネシウム合金への黒色めっき
顧客のお困りごと
マグネシウム合金の表面処理といえば、塗装下地としての化成処理が一般的で、一部陽極酸化もされているが、軽量で熱伝導性のよいマグネシウムの特徴を生かしながらつや消し黒色にしたい。
マグネシウム合金はめっきが非常に難しく、通常のめっきでもできるところが少ない
黒色めっきでもつや消しのめっきは黒色クロムでないと対応できないが、黒色クロムめっきを処理できるメーカーも限られている
AZ91Dであればリン酸マンガン系の化成処理で黒味を出すこともできるのだが、純マグネシウムやAZ31Dでは化成処理では黒色化できない
サン工業の提案
マグネシウム合金の表面処理では、化成処理については20年以上の実績があり、めっきについても研究開発を行ってきた。めっき処理も非常に難しいが安定した下地めっきを行った上に黒色クロムめっきを行うことで、つや消し黒色にできるのではないか?
マグネシウム合金についてのめっきのノウハウを持っている
安定した下地めっきや多くのめっき処理を手掛けており、いろいろな解決策を提案できる
対応できる黒色系めっきは、黒ニッケル、黒クロム(六価)、黒クロム(三価)、黒色無電解ニッケル、亜鉛めっきの黒色クロメート(三価、六価)など多数の提案が可能である
解決できたこと(成果)
めっき前素材
めっき後外観
問題解決に関わり提供できる技術等の優位点
・多くの表面処理が対応できる
・マグネシウム素材の表面処理に対する実績
・試作ラインや実験室での試作対応能力
担当者の声
サン工業ではマグネシウム素材へのめっきについて、黒色めっきの他、無電解ニッケルめっきや硬質クロムめっきでも試作対応を行っています。マグネシウムはまだまだ実用領域は狭いですが、地球上に多く存在している元素でもあり、今後の応用が期待できます。この素材にめっきできる会社は少なく、また、サン工業は多種多様のめっき処理ができることから、この難めっき材料に多くの機能を付与することもできます。