冷え込む年末に出会った温かい本
- 密かな楽しみ
良い本や良い映画とは、ベストセラーだからとか評判だからといった事とは余り関係なく、読み始めたり観始めてから、自分でも気付かない内にその作品に引き込まれてしまう本や映画が、自分にとって良い作品なのだと思っています。
今年も週一のペースでいろんなジャンルの本を読みましたが、最近マスコミにも良く登場する茂木健一郎氏の「ひらめきの導火線」を呼んだ折、彼が司会しているNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」の、06年12月放送された「奇跡のリンゴ」の話が気になっていました。
その番組終了後の反響が凄かったことから、内容を掘り下げた本を作ろうという事になったようです。
わたしもよく「プロフェッショナル」は見るのですが、生憎その回は見過ごしており、この本を読むまでその事は知りませんでした。
早速、amazonに発注しようとしましたが、その時点では売り切れで入手出来ませんでした。先日地元の本屋さんを覗いたら店頭に発見したので、早速購入しその日のうちに読み終えてしまいました。
ちっぽけな人間であっても、一つのことに信念を持ち、それでもゆらぐ想いに打ち克ちながらこつこつ事を成し遂げていく姿は、環境こそちがえ深く共感いたします。
こんな充実感と達成感のある仕事に巡りあえれば、とても豊かな人生になるのだと思います。木村さんのようなのめり込みが今の我社にも必要なのだなと思いながら、閉塞感のある年末に明るい一筋の光明を見たような、厳しい年明けに立ち向かっていける希望を感じさせてくれたとても温かい本でした。