サン工業株式会社

社長のひとり言

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ハロン湾

  • わくわく旅行

週末までの予定で、ベトナム・ハイフォンに行ってきました。
今回の旅行は年当初からスタートしたA社のベトナム現地法人へのめっき技術協力プロジェクトが一応の区切りになった為、その確認と立会いに行く事になっていたのです。
一部課題は残っていますが、なんとか来月中旬には全て完了出来そうです。

契約確認した翌日は予定が無く、帰国便が深夜0時でしたので、その一日は1994年に世界遺産に指定されたハロン湾に行く事にしました。
A社の皆さんが通訳と専用車を手配して下さいましたので、時間に束縛されないゆったりしたハロン湾観光になりました。

桂林の山々と似ている大小1600の島々があるハロン湾ですが、似ている筈でなんと桂林からここまで続く石灰岩の台地が長い年月のうちに沈降を繰り返し、海になった所とのことです。

天気にも恵まれ波もほとんど無い中、わたし達3人で貸切り(定員24名)の船は「ハロン湾4時間クルーズ」をスタートしたのです。
桂林と姿が似ている島々がある景勝地ですが、桂林と一番違ったのはその静けさでした。
桂林の光景と自然の造形は驚きの連続でしたが、如何せん周りの喧騒が凄かった。船はサービスのつもりか変な音楽が流れているし、行き交う船は大音量の汽笛を鳴らしまくり、そこに真打ちの中国系人々の騒がしさが掛け算で入り込むので、騒音の中での桂林観光となったのです。
観光はそこの空気や景色や匂いが記憶にインプットされる重要な要因ですが、音も案外重要だと思います。ですから、桂林では騒音の中、観光地化する前の静かな空間を想像しながら周りには水の音だけの静謐さをイメージしながらの漓江下りでしたので、3時間の船下りを終えた後は大変疲れました。

今回のハロン湾では天気が良すぎた為か、カスミがかかり島々の色彩が薄れましたが、そのことが幸いし島々から色彩が消えモノトーンのグレーの色調が重なり幽玄の世界を演出してくれました。(ちなみに写真は一切修整してありません)

のどかな船に乗り感じるのはほんの僅かなエンジン音とその振動のみ、2階のデッキに佇みながら心地よい海風に肌をさらして過ごした4時間は、あっという間に過ぎてしまい、見ればまだまだ視界の彼方には魅力的な島々があり、次回は一泊か二泊の船旅をしてみたいと思いながら終えたハロン湾クルーズになりました。

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