60歳のラブレター
- 思いついたまま
グアムへの行き帰りの飛行機ではiPadに旅行前に仕入れていた映画を観て過ごしました。
その中で特に印象に残ったのがこの「60歳のラブレター」でした。中村雅俊と原田美枝子、イッセー尾形・綾戸智恵の2組の夫婦と、井上順と戸田恵子の二人が織りなす人生ドラマです。見る前はありきたりな低迷を続けている日本映画であろうと全く期待していませんでしたが、あにはからんやイヤイヤ久しぶりに感動し、気がつけば涙が頬をつたわっていました。
映画は、中村雅俊演じる橘孝平が60歳定年を迎え某大手建設会社の専務を辞する場面から始まるのですが、気が付けば中村雅俊と私は同年であり、そーか彼もそんな年代になったんだなぁ~・・と複雑な感覚のうちにドラマは進行していったのです。
テーマが60歳ですので、ある意味他人事ではない思いで画面に引き入られたといった感があります。
それでも3組が演じるそれぞれの家庭は今の日本のどこにでもあるであろう風景であり、それぞれの出来事はいつわが身に降りかかってきても不思議でなく、後期団塊世代の多くの人たちは共感するのではないでしょうか?
今回の旅の収穫の一つがこの映画であることは間違いありません。
これからは日本映画も軽視することなく、新たな発見を楽しみに情報を集めていこうと思っています。