便利なような淋しいような
- わくわく旅行
- 思いついたまま
今回、上海・昆明・桂林と中国を旅して思ったのは、すざましい発展に目を見張るとともに、一抹の淋しさと不安でした。
日本も一昔前は、日本海側に旅すると日本海特有の風雨に耐えてきた家並みがありましたし、東北に旅すると北の土地独特の街並みがあり、如何にも遠くに来たなぁと言った感慨とともに日本の幅広さと文化の奥深さを感じることが出来ました。
しかし、現在では日本全国どこの地に行ってもイトー・○ーカドーやイ○ンやヤ○ダ電気、セ○ンイレブンといった全国展開しているお店ばかりが目立ち、それらの隙間にかろうじて古くからのその土地特有の雰囲気のある店舗が潜んでいるといった風景しか見られなくなり、日本全体が画一化してしまっていると感じるのは私だけではないのでしょうか?
上海の街並みを見ても、昆明も桂林も日本と同様に一律に洗練されてきれいにはなっていますが、何かその土地らしさが急速に失われている様な怖れにも似た淋しさを感じるのです。
未来の世界はこうして画一化して、今にか世界中のどこに行っても、ス○ー・バックスやウ○ール・マートやイ○ヤで埋まってしまい、その地に行っても20世紀にはそんな豊かな文化があったことを知らせるミュージアム見学から始まるといった怖ろしい光景が見られるのではないかと、とても心配にもなった旅行です。