シナノゴールド商業契約
- わくわく旅行
今回の訪欧視察団の最大の目的である、シナノゴールド当地での栽培許可にあたり、商業契約に向けた詰めを行うため、阿部知事が同行し、契約交渉を行いました。
向かった先は南チロル地方で我々が知っているのは北チロル地方でオーストリアに位置している。南チロルは北イタリアに位置し、とても風光明媚なところで、驚いたのは18000ha!の広大な土地でりんご栽培を行い、平地でりんご、傾斜地でブドウ、山の頂は牧草地と綺麗に区分けされている壮大なロケーションは壮観であると共に、ウットリしてしまうほどの心奪われる景観が行けども行けどもつづいているのだ。
さらに驚いたのは、この地は世界のりんご栽培の先進地で日本に比べ一本当たりの収穫量は3倍!であり、しかも植えて1年目から収穫が始まるという驚異的な栽培技術を備えているとのことであった。
ここに来るまで、当然日本が先進地でそこでの美味しい品種栽培の指導に来たようなイメージで今回の視察団と捉えていたのだが、やはり世界は広く且つ確実に進歩していることが理解出来た。
その栽培法はスピンドル・スレンダーと言い、日本のりんごのように枝を左右に広げるのではなく、スレンダーの名のとおりスラットした3mに背丈を抑えたりんごの木が整然と植えられていた。
木の感覚はナローレンジの小型トラクターが入れる狭い距離で植えられており、その間隔が日光の恩恵を受けれるポイントであるとのことでした。
世界中から、ヨーロッパの人たちに好まれる品種を厳選し育てているそうで、今回その候補に我がシナノゴールドがノミネートされたということでした。
自分が携わっている製造業と違う農業の分野ではありましたが、とてそのグローバルな考え方と切り口はとて参考になりました。
帰りのバスの中でお土産でいただいたりんごを齧ったら、とても美味しくその味には、彼らの苦労の味も一寸混じっていたような気がいたしました。