偶然出会った印象に残る言葉
- 思いついたまま
いつものクセで、時間が少し空いた時本屋さんに寄るのですが、市内のTSUTAYAに何気なく寄った折、目に付いたのが小川洋子の本「科学の扉をノックする」でした。
・宇宙を知ることは自分を知ること
・鉱物は大地の芸術家
・命の源”サムシング・グレート”・・・等
魅力的な表題が並ぶ本だったので、迷わず購入いたしました。
先日の出張の折に読んでみると結構楽しく、また多岐にわたる興味の巾も拡がりました。
その時初めて知ったのは、著者の小川洋子氏は作家で「妊娠カレンダー」で芥川賞を、「博士の愛した数式」で読売文学賞と第一回本屋大賞を、「ミーナの行進」で谷崎潤一郎賞を受賞していたことでした。
「博士の愛した数式」は映画になりTVでの放映を途切れとぎれに観、記憶が続かない壮年男性とお手伝いさんの物語であったことくらいしか印象になく、敢えて言えば寺田聰と深津絵里の俳優がとてもはまり役だなぁ~、と当時は感じたことくらいでした。
それが最近NHKのBSで再放送されたプレミアムアーカイブスの「素数に囚われた人々(リーマン予想・天才たちの150年の闘い)」と「数学者はキノコ狩りの夢を見る(ポアンカレ予想・100年の格闘)」を興奮して観たばかりでしたので、「数式」と云う言葉と「素数」という響きに思わず反応してしまいました。
そんな折、最近また「博士が愛した数式」がBSで再放映されたものですから、今回はしっかり真面目に観たのです。
映画の内容は、予想したどおりの出来だったと思いましたが(先のNHKのアーカイブスの方が強烈な印象をあたえてくれたこともあって・・薄まってしまったのかな?)映画そのものより映画の最後のエンドロールの前に出てきた一文に興奮してしまいました。
一つぶの砂に 一つの世界を見
一輪の野の花に 一つの天国を見
てのひらに無限を乗せ
一時のうちに永遠を感じる ウィリアム・ブレイク
こんな素敵なコトバに出会えるなんて、映画は素晴らしい!。今度またウィリアム・ブレイクの詩集を買わなくてはならなくなりました。
また、一段と忙しくなりそうで嬉しいです。