TGVに乗りながら
- わくわく旅行
今、マルセイユからパリに向かうTGVの中にいます。
先にも記しましたが、フランスが農業国であることはこのTGVに乗っていても再認識いたします。それほどこの国は平で農業に適した国なのです。そして忘れてはならないのは、この国が世界の文化の発信地であり、それが現在でも変わることなく連綿と続いていることです。
国力は国の人口に比例するとの説は一般的ですが、こと文化となると単なる人口比では語れません。
人口が日本の半分の6000万人の国が何故、世界に冠たる国でありつづけているのか?彼らの誇りと揺るがない精神がどこから来ているのか?中々、推し量ることが出来ません。
そこには多分語りつくせない殺戮と統合の歴史が重なった民族の融合の悲哀の元に現在が形作られていることが、ヨーロッパに来ると肌で感じることが出来るのです。
この感覚は島国に生まれた日本人にはとても理解出来ないことだと思います。
フォアグラや子牛の美味なる料理の陰にある凄惨な飼育環境を想像することさえ、眼を背けてしまいたい事ですが、そうした美味なる事への絶え間ない探究心は先の民族に対する殺戮と統一の歴史を想いおこせば、容易に納得できる事象になってしまいます。
・・・でも過去凄惨な歴史を繰り返した結果、今日があることをフランス人はよ~く理解していてそれが、今のフランスを形どっているいるのだのと思うのです。
日本人は過去、幸運なことにフランスほど厳しい歴史を歩まずに来れたことに感謝しつつ、八百万の神(やおよろずのかみ)を暖かく仰い入れ、和をもって尊しとする世界に誇れる思想と文化をもっともっと拡げて行く誇りと自信をもって行動すべきだと再認識いたしました。