田圃の逆さ絵
- 思いついたまま
- ちょっと運動
この時期、いつものお気に入りのウォーキングコースを歩いていると田植えを控えた田圃に楽しい光景が見られる。
ここは国道361号線の権兵衛トンネルと伊那市街をむすぶ西箕輪の田圃が坂にそってなだらかな段々畑を形成しているところです。
土手が坂の傾斜によりささやかな三角形を形作り、そこに車が通過するたびに車の影が田圃に映り、上りの車は三角形の一片からすっと湧き出てきたり又、逆に下りの車はその一片に吸い込まれて行くような錯覚が生まれてきます。
そういえば、子供の頃同じような経験をした覚えがあり飽きることなくいつまでも見つめていたのを思い出します。
年をとった今でもこうしたのどかな風景を見ると心がやすらぎます。
慌ただしく雑然とした日常の中、このような光景が身近に見られることにささやかな幸せを感じます。
四季折々の機微を感動できる感性はいつまでも失ってはいけないと思いつつ、しばし足を止めたのでした。