バイオマス研修
- ほんの出来事
伊那商工会議所の地域資源活用委員会のメンバーと、バイオマス先進地である岡山県の真庭市に行ってまいりました。
参加者は、伊那商工会議所以外から「上伊那地域自然エネルギー普及協議会」のメンバーである伊那市と、上伊那森林組合の関係者合わせて13名です。
事の発端は、今年度の「新書大賞」を受賞した藻谷浩介氏の「里山資本主義」を昨年読んだことにあります。周囲を豊かな森林に囲まれている伊那市ですが、里山歩きが大好きな私にとって何故もっとこの豊かな森林を活用出来ないのか不思議でありました。しかし、この本で放置され続けている日本の森林のあるべき姿のヒントが示されており、それらを実践している地域として今回訪れた岡山県の真庭市が紹介されていました。
百聞は一見に如かずの言葉どおり、現地を見て聞いて我が郷土に活かせるSomethingがあるのではないかと期待をもっての研修でした。
伊那市と真庭市は森林が豊富である事は一致していますが、真庭市が行っている活動そのものを伊那に導入する事は出来ないことも解りましたし、やはり豊かな自然を生かすことを原点に於いた独自の活動が必要である事も認識いたしました。
こうした活動はたぶん100年200年の視点で行うことでありますし、商工会議所が関われる範囲も限定されるでしょうが、化石燃焼だけに頼らない地道な活動は、早い時期に誰かが始めなくてはならない大きなテーマであります。
火付け役だけに終わらない、ロングタームの活動の一役を担っていければ良いなと感じた研修会でした。早い時期に商工会議所としての活動を始めたいと思っています。