サン工業株式会社

社長のひとり言

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吉田博展

  • 密かな楽しみ

上田にある上田美術館ーサントミューゼで開催されている「吉田博展」に行って来ました。
吉田博の版画の素晴らしさは以前から知ってはいましたが、中々作品を見る機会に恵まれず今日まで来てしまいました。ところが先日何気なくTVを見ていたら地元の民放(どこのTV局だったか忘れちゃいました)が夕刻の番組で「吉田博展」のことを取り上げていたのです。
その番組を見て、改めて吉田博の魅力に惹きつけられ、ドーしても行かねばならぬ!・・との思いが生じました。
会期は6月中旬まででしたが、6月には北欧3ヶ国の旅行が既に決まっていましたし、今月末までのスケジュールは既に埋まっていた事もあり、彼の作品に触れる機会は今日しかありません。・・という訳で、上田まで往復3時間をかけて吉田博に会いに行ってきました

吉田博は日本よりも海外で評価された画家かもしれません。何故ならこの番組の冒頭でもまた昨年放映されたらしいNHKの日曜美術館「木版画 未踏の頂へ~吉田博の挑戦~」でも、故ダイアナ妃の執務室の壁にかけられていた2枚の絵画が吉田博の「光る海」と「猿沢池」だったのです。
彼は当時絵画界を席巻していた黒田清輝率いる白馬会へ挑んでは排斥される中、海外では望外の成功をおさめてはいましたが、日本では中々認められない葛藤の中、水彩画、油絵を極めようとしていたとき出会ったのが木版画だったのです。この木版画で彼の才能は大きく開花しました。
そんな画壇への苦悩と自身の驚きと自然への畏敬の念が時代の変遷と共に、彼の画風の変化に現れていることがとても理解出来ました。
東京と違って地方の美術館で見るこうした作品は、ゆったりと静かに作品と心おきなく触れ合うことが出来るのでこれからもこうした地方の美術展に注目していこうと思います。

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