グラッパってこんなに美味しかったんだ!
- ほんの出来事
グラッパのお話の前に、今日は日本商工会議所の総会が帝国ホテルで開催され、伊那からは私を含む3副会頭と専務代行の4名で参加いたして来ました。
来賓に野田総理大臣と枝野担当大臣が出席されました。両氏は国会開催中の慌しいスケジュールを割いて出席したことは、総理挨拶中に枝野氏が国会に急遽呼び戻され、会議終了間際に再度お越しになりイレギュラーな祝辞をしていただいたことで明らかになりました。
それでも、国を代表するお二人から型通りとはいえ生の声を聞くと、メディアからの「タテマエ」ではなくホンノ少し「本音」を聞くことが出来、わざわざ此処まで来た甲斐があったのかな?と思いました。
さて、本題はこれからで総会後の会食の場でのことです。
一応17時30分からは帝国ホテルで立食パーティーは企画されていたのですが、伊那商工会議所の慣例により、それはパスして我々だけで美味しいものを探して食するのが感性を磨く最重要な機会であると認識しております。
今回は周到なリサーチの結果、「Lawry's」に決定いたしました。
実は昨年、同様な企画をしてたのですが先の東日本大震災があり一年企画を先送りしてきました。これはわたしが十数年前ラスベガスで食した「Lawry's」の印象が強烈だったため、皆さんに半ば強制的に押し付けた提案でありました。
十数年振りにいただいたプライムリブは変わらぬ味で、とても満足いたしました。
「Prime Rib Dinner」コースの130グラムから500グラムまでの5コースの内、上から2番目の300グラムの「The Lawry Cut」を選んだものの、食べきれず50グラムほど専務代行に文字どうり食の代行をお願いしてしまいました。
お腹一杯になり大満足し最後のコーヒーを楽しんでいたら、そこに沢山のボトルを携えたワゴンをガーナ出身の流暢な日本語を操る黒豹のような青年がテーブルに来たのです。
お腹一杯になったあと、消化をうながす食後酒を携えての登場でした。多分、お店の売り上げアップを狙ったプチサプライズなのかなと思いましたが、最終的には見事!お店の思惑に嵌ってしまいました。
そのワゴンにはイタリア・ピエモント州産のグラッパがありました。グラッパといえば食後酒の代表ではありますが、今までその鼻を突くアルコール臭とキツイ味の記憶のため忌避してましたが、彼の奨めで「香りだけ楽しむのはタダですから」の一言につられ、鼻にしてみるとそこには想像を絶した豊かな香りがわが身をつつむではありませんか!早速皆で一杯所望し、その深く且つ豊かなオークの香りが漂う至福の一杯を堪能したのです。
今回の夕食はプライムリブとワインの饗宴と思っていましたが、そこにこうした伏兵?が潜んでいたとは嬉しいサプライズであり、食後酒も侮れないことと共に食事の奥行きの深さを再認識した夕食となりました。
ちなみに今回いただいたグラッパは Berta の MAGIA でしたが、他と違いオーク樽で熟成する製法はこの酒蔵ならではのものであるらしく、Berta社のグラッパはお高いが芳醇な香と共に豊かな食後の余韻を堪能出来る一品として、酒好きがウンチク語る一品として片隅に於いておく価値があるのかな?と思った今宵でした。