山の上ホテル
- 密かな楽しみ
- わくわく旅行
半年前ほどから、都心にあるコンサルタント会社とお付き合いが始まり2~3ヶ月に一度打ち合わせに上京するようになりました。
その会社がお茶の水にほど近いところに位置しており、打ち合わせが都合で夕刻に行われる為、必然的に東京で宿泊することになります。
上京した折、利用するのは利便性と会員になっていることで新宿駅近くのホテルかお台場にあるホテルが常宿ですが、今回のように一人で利用するには常宿はもったいないので安いホテルを探すことになります。
そんな折利用するのはビジネスホテルになりますが、何気なくネットでお茶の水周辺のホテルを探していたら、とても気になるホテルが目に入って来たのです。
それが「山の上ホテル」なのです。昔読んだ本の作者が常宿にしていた事をふと思い出し、一度私には相応しくない文学的な香りのするホテルに泊まってみました。古風な名称に相まって、喧騒に包まれたお茶の水の真っただ中にあるとは思えない程静かな空間が存在するホテルです。
部屋のつくりも前近代的ですが、不思議に落ち着く昔懐かしい佇まいの中、部屋に着きしばらくするとほうじ茶が持ってこられたのには「ここは、旅館か!?」と驚くと同時に、一瞬昭和の初期にタイムスリップしたような錯覚を覚えたほどでした。
部屋にある古風なソファーに腰をおろし、一杯ちびりチビリやりながら本を読んでいると文学青年(古い言葉だなぁ~)になったような心地良いイリュージョンに時を忘れさせてくれる時間を楽しむことが出来るのです。