のぼうの城と採用基準
- 思いついたまま
読書のノルマは何とか28日に達成することが出来ました(パチパチ!)
そして今日その余力をかって読んだのが「のぼうの城」(著者:和田竜)です。この本は最近縁あって知り合いになれた方が「この本は示唆が含まれていて良いですよ」と勧められた本なのです。
先にも記しましたが、私は小説は読みたいもののつい経営に直結しそうな本ばかり読まねばならない~といった固定観念が今だ抜けきらずにいるものですので、52冊/年をクリアした今は久しぶりに歴史小説を堪能することが出来ました。
映画になっていることは知ってはいましたが、単なる娯楽映画だと思い観てはみたいけれどMUSTな映画ではないと思っていました。
しかし、勧められるまま読んでみるといつしかのめり込んでしまい年末の慌ただしい中、一気に読んでしまったのです。いままで我々が抱いていた理想の指導者とは正反対の人物がそこにはありましたが、人を巻き込む魅力といった点に視点を移すと新たな指導者の姿が描かれていました。
高度成長期に描かれた真っ直ぐな指導者像を手本にしてきた私たちにとって、目からウロコな人物像でありますが、混迷している日本のある意味広い視点にたった指導者として、受け入れたい人物像がそこにはありました。
また、年末慌ただしく読んだ中で愁眉だったのが「採用基準」(著者:伊賀泰代)でした。
でも、この本の最大の欠点は本のタイトルにあります。わたしも最初この本を見たとき、単なるリクルートの本だと理解し、著者がマッキンゼー出身の方でしたので都会のお洒落な会社の採用を垣間見ようと手にとっただけでした。
しかし、その内容はリーダーシップ待望論であり、単なるリクルーターの視点ではなく疲弊した日本の社会に対する根本的な提案及び問いかけがそこにはあるのです。
この本は、一般向けの本ではありませんが経営者はもとより政治に係る方々、また教育に係る方々に是非読んでいただきたい本だと思ったのです。