昨年末、衝撃的なニュースが目に飛び込んできた。
それは、シンガーソングライターであり作曲家であり音楽プロデューサーであり日本のポピュラー音楽界に大きな足跡を残した大滝詠一さんの訃報でありました。
30日自宅でリンゴを食べていた時それを喉に詰まらせ、病院に搬送されましたが解離性動脈瘤で亡くなったということです。

わたしは彼の大ファンであり、特にお気に入りのアルバムは「B-EACH TIME L-ONG」で、沢山所有しているCDの中で一番多く繰り返し聞いたCDなのです。
なにしろ、夏をテーマにした曲を集めていますので、爽やかで何時聞いても気分は爽快になるのです。
ですから、このアルバムはiPodに車のオーディオに何時も持ち歩き、もちろん海外に行くときも常に携えていたものです。
このアルバムを耳にする都度思うのですが、同じ曲を聴いているにもかかわらず、不思議な事に場面場面で何かしら新しい感覚とイマジネーションを得る事が出来る希有なアルバムなのです。

斬新なのは全ての楽曲に『NIAGARA SONGBOOK』、『NIAGARA SONGBOOK 2』で使用されたストリングスのイントロがつけられており、アルバムを一つのストーリーとして完成させていることです・・・カナリア諸島にて～オリーブの午后～夏のペーパーバック～恋するカレン～白い港～ペパーミント・ブルー～雨のウェンズデイ～Water Color～銀色のジェット～夢で逢えたら・・・全てが気持ちを解放してくれ、私にはしばしの間異空間を漂う事が出来る曲ばかりなのです。
こんな素晴らしい音楽を私に与えてくれた大滝詠一氏に感謝しつつ、彼のご冥福を心からお祈りしたいと思います。