ソーシャルネットワーク
- 密かな楽しみ
今、話題のFacebookに興味があり、その創始者であるマーク・ザッカーバークを描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」を観たくて岡谷にある岡谷スカラ座まで映画を観に行ってきました。
映画はもっぱら手軽なレンタルDVDで観ていましたが(昨年話題になった3Dを体験するために、はるばる川崎にある109シネマズに映画館に行ったのは十数年ぶり、そして・・・)この「ソーシャル・ネットワーク」だけは、DVDレンタル開始まで待っておれず、40分ほど車を走らせ地元で唯一上映していた岡谷スカラ座まで行ってきたのです。
それというのは、最近レンタルDVDでスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツの創業時の確執を描いた「バトル・オブ・シリコンバレー(アメリカ名:パイレーツ・オブ・シリコンバレー)」を観たばかりで、アメリカにおける若者の創業パワーと情熱がどこから湧いてきているのか知りたかったからです。
今の縮み志向の日本と日本の若者との格差は何なのか?映画からその解答が得られるのか・・感じたかった。
ハードの製造業に身を置いている私には正直、彼らが考えている事や、ソフトの世界の事は全く理解出来ません。しかし、分野と時代とスピードが違っていてもその核にあるものは同じだと思います。
そして、そこに日本の今後にも明かりは見出せるのだと感じました。
そのところを本「フェイスブック 若き天才の野望」の訳者である滑川海彦氏があとがきに書いてある・・
ザッカーバーグの成功の原因をひとつだけ挙げるとすれば「ユーザーにとって楽しく役だつプログラムをつくる」という最終目標だけに集中し、それ以外には脇目もふらなかったことだろう。今、日本は英国のマスコミに「新興衰退国」などと揶揄されるような現状だ。しかし評伝などを読むと、ホンダの創業者の本田宗一郎氏やソニーの創業者、井深大、盛田昭夫の両氏の様なカリスマ創業者の愚直なまでに「いいものをつくれば道は開ける」と信じて、細かい金勘定など眼中に置かず突き進んだ人たちだったと思われる。ザッカーバーグの「良いプロダクトをつくる」ことに賭ける情熱をみると、対象が物質から情報に置き換わったとはいえ、「ものづくり」の精神は変わらないことがわかる。日本人はITに弱いなどという思い込みから脱却すれば、ザッカーバーグのような存在が現れる日も近いかもしれない。
・・私も、こうした原点に立ち戻った行動を実践出来るか否かが、日本の今後を左右するのだと思う。
私もこうした若者に触発され、60の老体?にムチ打ちつつ、楽しく未来に向かって行こうと思うのです。