メアリーブレア展
- 密かな楽しみ
年当初から楽しみにしていた「メアリーブレア展」に行ってきました。
サブタイトルの「ウォルトが信じたひとりの女性」で分るように、彼女はディズニーでその才能を開花させたのです。
入社当時の単調な絵付け作業が肌に合わずすぐに退職しましたが、夫の奨めでディズニーの南米旅行に同行してから彼女の色彩に変化が現れ、その才覚をウォルトが認めてからコンセプトアートという初めて耳にするポジションを得たようです。
一昨年同じ東京都現代美術館で開催されたジブリの「男鹿和男展」でも感じたのですが、アニメと言うさほど注目されない分野の中で、余り目立たないけれど無くてはならない存在があるということです。
決して大きくない紙に驚くほどのスピードと繊細さでそれぞれの個性を描き込んでいる事と、それらがあることでそれぞれの作品が引き締まるとともに夢と想像力が豊かになっていくのです。
彼女がかかわった「シンデレラ」「ふしぎの国のアリス」「ピーターパン」や「イッツ・ア・スモールワールド」の他にも世に出なかった企画の中にも魅力的な作品が多々ありました。また、この展示会で子供の頃ふれた「青い自動車」や「小さな郵便飛行機ペドロ」の絵も数点あり、一挙に小学生時代の楽しくワクワクした童心に帰ることが出来ました。
家に帰ったら早速amazonでそれらの絵本の購入を試みたいと思います。