楽園のカンヴァス
- 密かな楽しみ
- 思いついたまま
今年から意識して読書は経営本から脱皮して小説類を読もうと改心しました。
予てより、何時の日か読みたいな~・・と思って買い貯めていた本の一冊がこの原田マハの「楽園のカンヴァス」です。
私が大好きなアンリ・ルソーをテーマにした小説とのことと、昨年本屋大賞第3位になったことが購入決定要因なのでした。
しかし今春、北フランスに旅することが決定した折、直ぐに頭によぎったのが「機上で読むに相応しい本は何か?・・」との答えの最有力本が原田マハの新作「ジヴェルニ―の食卓」でした。
北フランスの旅の見どころは枚挙に厭わないところばかりでしたが、個人的なこだわりの一つがモネのジヴェルニ―の庭をこの目で見ることでした。ですから以前購入しておいた「楽園のカンヴァス」は後の楽しみにとっておき、目先に必須なこの重い単行本を携行して行ったにもかかわらず、現実は素敵な景色と新たな体験に翻弄され全く読書する雰囲気など微塵もありませんでした。
・・で、そのリベンジではありませんが、今回のカナダ行きでは絶対原田マハの「楽園のカンヴァス」を読むぞ!と変な決心を持って機上の人となったのであります。
何しろ300ページに及ぶ小説でありますので、旅行中では完読など出来ず、先の日商の総会への行き帰りの貴重な時間の中やっと読み終えることが出来ました。
歴史と芸術とサスペンスが一体となった素晴らしい小説で、一気に・・とは行きませんでしたが、作中にスンナリ没頭出来た、私にとって今年の新たな豊かさを与えてくれた貴重な本になりました。