泰山と孔子
- わくわく旅行
今回の旅は、青島を基軸にした中国の歴史と思想に触れる旅というテーマで企画されたものでして、今日は二つのテーマを体感する大切な日となるはずでした。
ところが、生憎の曇り空の下湿度が75%という気象条件の前に、すっきり爽やかな夏が当たり前の信州人にとっては、中国4000年の歴史も思想もどーでもよくなってしまうほどの一日になってしまいました。でも、一瞬雲の合間から南天門の雄姿を写真に納めることが出来ました。
Wikipediaによると、泰山は主として「東岳大帝」(同「泰山府君」)と「碧霞元君」(同「泰山娘々」)と「眼光奶々」を祀っている。泰山府君は病気や寿命、死後の世界の事など、生死に関わること全般に、また碧霞元君は出産など、女性に関する願い事全般に、そして眼光奶々は目に利益があると、それぞれ信じられている。その人気は普陀山の観音信仰と比せられる程で、中国大陸での人気を二分している。・・・とあります。
そのことを裏付けるのが、標高1500m位の泰山ですが、麓から登ると優に6時間はかかると云われており、麓からバス、ロープウエイを乗り継いでも頂上までは往復2時間近く要する行程を中国の人々の多くが汗水垂らしながらこの苦行に耐えて徒歩で登っていることからでも理解出来たのです。
当然、我々は一番楽なバス+ロープウエイで頂上までの往復はカットという何のご利益もないイージーな行程を選択しましたが、それでもけっこうキツかったのです。
午後はバスで移動して孔子の故郷に移動しました。孔子が生まれた時代の魯(紀元前1055年 - 紀元前249年)には古い礼制が残っていた。この古い礼制をまとめ上げ、儒教として後代に伝えていったのが、孔子一門である。孔子が儒教を創出した背景には、魯に残る伝統文化があったとされているのです。
わたしが好きな儒教の一説「和をもって尊ぶとなす」の原点に触れることが出来、とても大切な自己確認が出来た一日となりました。