Kawaii 日本美術
- 密かな楽しみ
東京の山種美術館で開催されていた「Kawaii 日本美術ー若冲・栖鳳・松園から熊谷守一までー」展に行きました。
今や世界の標準語になりつつある「かわいい」を日本美術の中から掘り起こそうとする企画で、美術館の構成員がほとんど女性で運営されている山種美術館ならではの企画ともいえましょう。
古くは室町時代の「藤袋草子絵巻」から、現代の熊谷守一や谷内六郎の挿絵までの「かわいい」と「ゆるさ」が相待った作品群がありましたが、やはり圧巻は伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」でした。
この一作を見るだけでもこの展示会を訪れる価値がある作品だと思いました。こんな感性の芸術家が18世紀の日本に居たことが不思議でなりません。
もっと伊藤若冲について知りたくなった「Kawaii 日本美術」展でありました。