サン工業株式会社

社長のひとり言

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宇宙と芸術

  • 思いついたまま
  • 密かな楽しみ

六本木ヒルズにある森美術館で開催されていた「宇宙と芸術」展に行ってまいりました。
この「宇宙と芸術」展のことは、たまたま録画していたNHK BSの「アートで体感!宇宙トラベラー 」で知り、会期が今月の9日まででしたので、慌てて駆け付けたのです。
幸いお得意様の新年会が首都圏であり、そのついで?に足を延ばし観ることが出来ました。

この展覧会は「人は宇宙をどう見てきたか?」「宇宙という時空間」「新しい生命観ー宇宙人はいるのか?」「宇宙旅行と人間の未来」4つのセクションに分かれていて、隕石や化石、ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイ等の歴史的な天文学資料、曼荼羅や日本最古のSF小説ともいえる「竹取物語」、そして現代アーティストによるインスタレーションや、宇宙開発の最前線に至るまで、古今東西ジャンルを超えた多様な出展物約200点が展示されていました。

なかでも興味を引いたのが江戸時代に描かれた「熊野観心十界曼荼羅(乙本)」で、その中心には「心」と書かれており、広大な宇宙も見方によっては一人ひとりの心の中に宇宙をみていた江戸時代の人の心理と真理が表されていたのが、とても印象的でした。
人はそれぞれ自分で理解できる尺度というものを持っていると思っています。
例えば私が小学生の頃は、生まれてからの年月・・つまり生まれた(1950年)の10年前くらいまで、昭和15年前までは想像出来たのですが、大正・明治ましてや江戸時代のことなど思い描くことなど、とても出来ませんでした。66歳になった今では、生まれる前66年前の1884年(明治17年)のことは知らなくても、そこまでの時代を遡る年月のスケール感と時代の変遷のスピード感だけは理解出来るのです。
当たり前のことですが、そうした数十年の尺度からは宇宙の歴史の138億年とか、宇宙のスケールの500億光年とかの数値は想像すら出来ません。
また、見方を変えればミクロの世界(いやそれ以上の小さな世界)は宇宙のスケール同様限りなく小さな世界があるはずで、それは私たちの体を構成している微細で且つ、確かなモノでもあるのだと思います。
想像を絶した宇宙と想像を絶したミクロの世界の只中に存在している人間が、過去から現在まで一生懸命そのスケールと真実を理解しようとしている姿がこの展覧会で垣間見ることが出来ました。
いずれ宇宙の藻屑となるのか、精神世界の中で生きつづけるのか?凡人のわたしには皆目見当もつきませんが、唯一出来ることは、今を精一杯生きることがとても大切なことだと改めて感じた「宇宙と芸術」展でした。

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