短距離ランナーと長距離ランナー
- 思いついたまま
先日新将命氏の本を読んでいたら60過ぎた経営者や社長を5年以上やっている経営者は失格だ!とのことでした。
両者とも当てはまる私としては心中穏やかならざる一節でしたが、大手一流会社の経営者として活躍するにはその位ハードで短期間に結果を出さなくてはならない事はよーく理解出来ましたし、もっともな事だと思いましたが中小企業の経営者に当てはまるかどうかははなはだ疑問です。
経営というのは規模、業種によりそのあり方は多岐にわたるのは当然で、これがBESTというものが無いが為面白いといっては語弊がありますが、その奥深しさと幅広さに幾多の経営者がチャレンジしているのだと思います。
私は2代目の経営者で、実質経営を父親から与かって20年以上になる、新氏によれば長すぎる経営者になります。
我が家の家系は、私も兄貴も長距離は苦手で瞬発力頼りの、ある意味肉体的には一発屋の家系だと思っています。
しかし、現実に経営陣の一角に位置している今、肉体的な短距離体質と持って生まれた慎重な性格(石橋を叩いても渡らない)は経営者としての資質の点に於いては相関関係は無く、肉体と精神のバランスが大切だと認識するようになりました。
長いスパンに亘る会社の姿、フレームワークを語り実現することが中小零細の企業経営者に求められている資質であると思うに至った今少しは経営者としての資格が自分にもあるような気がしています。
これからも「心技一体」の教えを踏まえアタマでっかちにならないようにバランスの良い経営を心掛けて行きたいと思っています。