サン工業株式会社

社長のひとり言

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パヤタス

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今回、伊那ライオンズクラブの奉仕活動の3年計画を企画するにあたり、海外奉仕活動としてフィリピンのマニラ郊外に行ってきました。
この企画とは別に長野県のライオンズクラブとして、30年以上フィリピンへ医療の奉仕活動を大々的に行ってきましたが、35回を区切りに再検討するとのことです。
伊那ライオンズクラブの今期の会長である南信美装伊那の吉澤社長は、以前から長野県ライオンズクラブが行ってきた医療奉仕とは別に、個人的にパヤタスに出向き当地で支援活動をしている現地の日本NGO法人のSALTに支援していました。今回、LCIFから3年に亘る人道的拠出金を支援してもらえる内諾を得たとのことで、現地でSALTのメンバーと意見交換を行うと共に、パヤタスのゴミの山(スモーキーマウンテン)の現場の確認と、スカベンジャー(ゴミの山の中から換金できるものを探し生活の糧にする人々)が自立する手助けのプログラムを模索するための視察でした。
ここパヤタスのゴミ処理場もあと2年もすれば一杯になるとのことで、車で30分位の処に稼動を始めたカシグラハンの処分場にも足を伸ばし様子を見てきました。パヤタスもそうでしたが、現地の写真を撮ることを禁じられており(下の写真はコソッと撮ったもの)カシグラハンも入場許可は出ませんでしたが、遠巻きに様子だけは確認しました。

私も7年前に県のライオンズ医療奉仕活動に参加しましたが、その際マニラにて見た貧民窟の様子に驚いたものですが、それを上回る悲惨さがパヤタスにはありました。

しかし現地でもっと驚いたのはそこに暮らす子供達の笑顔でした。この様な劣悪極まりない環境の中でも明るく生き生きしている姿がそこにはありました。
そして、5歳くらいの女の子が日常の行動としてゴミの中からペットボトルを黙々と拾っている光景が今でも目に焼きついています。
たぶんこの子達は生まれてから、この地以外を知る術が無く、この現状を受け入れるしか方法がないのでしょう。

我々の限られた資金と時間の中で、どの位彼らの自立のバックアップが出来るのか、これから検討しなければなりませんが、日暮れて道遠しといった感が今から生じています。
でも、この子達の笑顔と明るさを保つためにもベストを尽くそうと思います。

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