カルカソンヌ
- わくわく旅行
カルカソンヌの名は今回フランスに来ることになって初めて知った街です。
イタリアから空路リヨンまで国際線で移動し、その後国内線でリヨンからトゥールーズまで乗り継いできましたが、そこから又バスで1.5時間かけて向かったのがここカルカソンヌでした。
明日の見学先であるエアバス社は降り立ったトゥールーズの敷地内にあるので、トゥールーズ市内に泊まれば日程的に大分余裕が生じるはずなのに何故??・・といった、声が当初から聞こえてきました。
しかし、敢えてこうした複雑な行程を組んだ理由はカルカソンヌに着いてすぐ氷解いたしました。
そこには、素晴らしい威容を誇る中世のお城が青空の下、我々を一瞬にして10世紀の過去にタイムスリップさせてくれたのでした。
幸い、まだ日が沈むほんの少し前の時間に到着できたものですから、急いでお城(シテ)の見学にむかったのです。その内部はスペインのトレドを彷彿とさせる歴史の重みを感じるしっとりとした空間がありました。
お城の中には、定番のおみやげ物屋さんもあり、もう少し時間があれば悠久の歴史の中に身をおき中世の息吹を感じることが出来たかもしれません。
しかし、夜宿泊したホテルの屋上から見えたライトアップされたお城を仰ぎ見たとき、その美しさに圧倒され、その雄姿を瞼に刷り込もうと何枚も写真を撮ったのです。
たぶん二度とこの街に来ることは無いだろうとの想いと共に、旅の良さはこうした思いがけない出会いがあり、印象深く忘れられない経験があるからこそ人は又、知らない街に行ってみたいのでしょうか?