ギリシャと日本
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今回ギリシャに行くと話すと皆一様に「どーして、今あんなに危ない国に行くの?」と聞いてきます。
やはり「聞くのと見るとは大違い」の言葉通りなんともありません。ただ、この国では日常的にストライキが行われており、毎日どこかでデモをしたりストライキをしているそうですが、事前に何時何処でが行われるか分かっているため混乱することはないそうです。それだけ国民はストライキ慣れをしていそうです。
しかし、メテオラ観光の帰り道が驚くほど空いているのをガイドさんはとても驚いていたのを見ると、やはり経済危機の影響がジワジワと現れているのではないかと思ってしまいます。
話によると公務員が国民の1/3~1/4ほどを占め、その公務員が働かないことを多くの人が憤慨しながら話しますので、本当なのでしょう。例えば、始業時には遅れてくるのは当たり前で、なんと定刻通り出勤する人には手当!が出る(何という名で出すのでしょう?)。しかも、出社して1時間位はコーヒーを飲みながら昨夜の飲み屋での話をしているとか、帰宅は2時3時まで居れば良い方でひどいのは1時には帰ってしまうとか、代弁ならぬ代理タイムカード!まであるという。
それでも権利意識だけは強いので、形だけのストライキは頻繁にやるらしい。しかも警察官や教師までも!
ここまで来たのも長い間政権を担っていた社会党が、多くの公務員の票が欲しいがために甘い制度にしてしまったからだという。そこで前々回の総選挙で自由民主党が政権を奪ったのだが、この政権の汚職がヒドく社会党が30年かけて行った汚職の額と同じ額の汚職を政権を担った1期で行ってしまったことから、また社会党に政権が移ったとのことです。
こんな話を聞くと、どこかの国の政権移行とダブって見えてしまいます。日本はギリシャほど汚職はヒドくないと思いますが、票欲しさに目先の甘い提案をマニュフェストの名の下にバラマキ、今だ何一つ実行出来ないでいる日本のある政党と酷似してますが、どっちもどっちといった点ではまったくギリシャも日本も同じです。
ひとつだけ相違点を見いだすとすれば、日本の国民はギリシャほど自己中で権利だけ主張することが無いことが救いだと感じています。
いずれにせよ、日本もこのもまま進めばポスト・ギリシャは確実ですので、日本の国民一人一人がぼつぼつ目を醒まさねば取り返しのつかない臨界点がそこまで来ているのと思うのです。