ターナー展
- 密かな楽しみ
昨日、都内で打ち合わせがあり宿泊し、夕刻会社での会議まで時間が少し取れそうだったので東京都美術館で開催されていた「ターナー展」を観てまいりました。「・・・その風景には物語がある」のサブタイトルどおり、それまでともすれば宗教画の下位に位置づけられていた風景画の地位を飛躍的に高めたのがターナーでした。
ターナーは「光と大気」を描かせたら右に出る者はいないほど強烈な印象を与えてくれた画家で、彼の絵は一目見ればすぐターナーの絵であることが解ります。
今回の展覧会は彼の油彩画30点以上に加え、水彩画、スケッチブックなど110点にものぼる作品がロンドンのテート美術館から貸し出されました。油彩画は以前、目にしたものが多くありましたが、水彩画やスケッチ類は初めて見るものがほとんどでしたので、とても興味深く鑑賞することが出来ました。
終生、光と大気とで輪郭のない風景を描くことに挑戦し続けた彼の熱意と気迫がダイレクトに感じられた展示会でした。