定点観測
- 思いついたまま
案外、記憶は曖昧な事は時が過ぎ去ってから分かることなのですが、それでも人は今の時間と姿は鮮明に未来に映し出されると錯覚しているようです。
日本の昭和史や様々な歴史文献を観るとき、何より説得性を持つのが定点観測の写真であり、それを観るとどんな詳細なデータに基づいた文献より、一瞬のうちに時代の流れをそれによって体感出来るのです。
そう言う自分自身がそうした体験を経ているに係わらず、今もって現実を刻印する重要性が希薄な所が気掛かりです。
今一番反省しているのが、家族の定点写真を撮らなかった事です。
同じ月、同じ日に家族で撮る家族写真は何物にも代えがたい家族の財産になります。その一連の写真を観ながら会話が弾むこと必定です。
会社ではここ十数年、新入社員と共に4月の入社日に定点観測ならぬ記念写真を撮っていますが、これがとても我社にとっては貴重な資料になりつつあります。
我が人生においても、これからはそんな定点観測をもっと地点を増やし行って行くことが大切な事だと思う今日この頃です。