旅行社による北欧３カ国の旅に参加し、今回初めてノルウェーに来ました。フィンランド・ノルウェー・スウェーデンの３カ国を巡る旅で、フィンランドには昨年イギリス旅行の帰りに一泊だけ寄り道したので、ノルウェーとスウェーデンが初体験となります。
ここ数年は今まで行ったことがあるフランス、イタリア、ドイツ、チェコ、ハンガリー、トルコ等ばかりだったので、１００回以上海外に行ってはいても訪れた国の数はそれほどでもありません。今回２カ国が加わったことにより何カ国に行ったことがあるのか？帰国してからカウントすることも楽しみです。
さて、今回訪れたノルウェーはあまり馴染みのない国の一つで、ここに来るまでフィヨルドが有名なくらいの知識でほとんどマッサラな状態で来ました。
驚いたのはまず物価の高さで、福祉に厚い国とは聞いていたものの消費税が２５％！もし、特にお酒などの嗜好品への課税は厳しく体感的にお酒は日本の３～４倍といったところです。何故ノルウェー国民はこんなに高額な消費税と物価に対し暴動が起きないのか？と云った疑問が生じます。
多分、日本の政府と役人による許されない社会保障制度への信頼の崩壊が、今の日本を覆っている淀んだ空気と将来への不安により経済が好転しない最大の理由だと思います。しかし、ここノルウェーではしっかりした老後の保障が確立しそれを国民が納得しているので、このような物価でも消費税でも文句が出ないのでしょう。

そして、北海油田の発見による恩恵が隠れた社会の安定と将来に対する希望があるのでしょう。聞けばノルウェー政府はこうした北海油田の利益は後生の世代に残すために今は手を着けずに政策運営しているとのことで、どこかの国と比べると、大人と子供の落差に愕然としてしまいました。しかし、この事実は日本の政府や役人の力量だけの違いではなく、わたしたち日本国民の大人度の差でもあるとノルウェーに来て感じました。