工房ものづきん訪問
- 密かな楽しみ
予てより気にかかっており、一番興味があった見学が今日実現しました。
それは、2年前にこのブログでの書きましたがお隣の駒ケ根市で開催された「くらふてぃあ杜の市」での高橋耕也氏との衝撃の出合いがありました。なんの期待をするでもなく、その時期木工細工に手を染めていた事もあり、ネットや本の世界以外のクラフトとはどんなものがあるのか、身近に開催される事もあり文字通りブラッと出向いてみたのです。
そこで、たまたま旧知の仲と出合い、それまで毎月ある会で飲んでいたにもかかわらずその時はじめて同じ趣向がある事を発見出来た不思議な空間でもあります。100以上出店していたブースをくまなく見ていたらそれらの一角に全く異次元な空間を発見いたしました。それが「ものづきん 高橋耕也の世界」だったのです。
新たな発見、新たな出会いはいつの時代でもこころ揺さぶるもので、その感動を得たいがために人は旅したり出会いを求めて彷徨するのではないでしょうか?でも、年を経るにつれ心揺さぶる出会いは齢と共に遠のいてしまうのが悲しい現実であると思います。
そんな状況の中の衝撃的な出会いがその時あり、コーフンし購入したのが掛け時計でした。でも、その時一番欲しかったのはからくりオブジェであったのですが、リーマンショックの真っただ中でしたのでとても購入出来ませんでした。
翌年の秋、高遠のクラフトフェアで魚のオブジェを購入したりし、今回のモノで計7作品がわたしの身の回りをつつんでくれてます。
今年の駒ケ根での「くらふてぃあ杜の市」で60歳の記念の一品ということで人生初めて自分のわがまま(=オーダー)を思い切ってしてしまいました。・・・というのは彼ならわたしのワガママを快く受け入れてくれると思ったからです。そのワガママはテレビ東京で放映されている「カンブリア宮殿」のオープニングタイトルに出て来る摩訶不思議な動きをする古代生物を作ってもらうことでした。
その後、耕也氏の奥さんとメールのやり取りをしていて分かったのは、その生物の名が「アノマロカリス」で耕也氏もその動きに興味をもってくれていたことでした。
耕也氏は長年の無理がたたり最近体調がすぐれないとの情報は奥様からのメールで理解し、今回自宅までお伺い出来、また、隣接している工房の見学が出来たのは感無量でした。
初めてのオーダー品に対面すると共に、その出来と動きに感動いたしました。(その微妙な動きをいまだ動画で再現する術を習得してません、スミマセン)思った通り厳しい環境の中、思った通りの工房で作品を作っている耕也氏に感服すると共に、それを支えている奥様の2人3脚を微笑ましく温かい思いで来年の再会を約し、爽やかな嬬恋を後にいたしました。