サン工業株式会社

社長のひとり言

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帰去来

  • 密かな楽しみ

上京した折に、予てから観てみたかった蔡國強の「帰去来」展に横浜美術館まで行ってきました。

この展覧会は7月から開催されていることを日テレの「ぶらぶら美術・博物館」の番組で知ってはいましたが、中々横浜まで行く機会がありませんでした。が、18日の日曜日に展覧会が終了することもあって、是が非でも観ようと硬い?決意の下行ってきたのであります。
やはり、無理してまで行ってみる価値は十分ありました。

蔡國強は1957年中国福建省泉州市生まれで、1986年に来日し、9年後の1995年から創作の場をニューヨークに移し、今世紀になってからは2008年の北京オリンピックの開会式・閉会式の花火等の視覚特効芸術監督として内外に知れわたることになりました。

火薬ドローイング作品は彼の作風を代表するオリジナル表現でありますが、その原点は、中国本土と台湾の戦闘の時「私たちの町での、その爆弾音がすると物影に身を隠したものです。その後文化大革命が起き、私は人間と文明、人間と人間との関係において残酷な専制時代の中で成長しました。このことは、人間から人類、芸術から文明にいたる私の基本的な認識における布石になった」と、彼は言っています。

日本からアメリカに創作の場を移した蔡は、西洋と東洋の対比という単純な構造を超え、融通無碍ともいえる彼独自の視点を使って劇的な、又多義的な社会的メッセージを表現するインスタレーションという方法を得たのです。

「帰去来」・・この個展のタイトルは中国から日本を経てアメリカに渡った後、国際的な認知を得た彼が、日本という故郷に再び還るという意味を表していると思うのであります。
こうした展覧会を訪れるたび感じるのは、この素晴らしい世界には私の知らないとっっっても素敵な作家がいることなのです。
これからも、機会と条件が許される範囲でこうした展覧会には来てみたいと思うのであります。

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