サン工業株式会社

社長のひとり言

経営に関わることや個人の興味関心について
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至福の時

  • ほんの出来事

赤尾さんは御歳80+になり、目出度く昨年サン工業の現役を退かれ、今は相談役として活躍してお出でです。

赤尾さんの退職にあたり素早く反応して下さったのが、今サン工業のHPを創っていただいてる京都の戸上通信さんでした。
特に弊社を担当された松岡部長さんは、何故か赤尾さんを人生の良き先輩として尊敬していただき、その縁でいまでもアツいお付き合いが出来ているものだと思っています。

赤尾さんの退職に当り、その記念として戸上通信さんから赤尾さんにかの高名な二代目勝尾青龍洞さんの貴重な一品を贈って戴いたのでした。
そのような気配りに感じ入った赤尾さんが今回、戸上通信の上田社長さんと松岡さんを伊那にご招待したのです。
でも、残念ながら伊那には京都人に満足していただける環境はなく、となり町の駒ケ根にある菅の台のホテルで一席を設けました。

宴会はそれなりに推移しましたが、印象深かったのは、そうした場でしか語り合えない貴重な空間を共有出来たことです。
発注者vs受注者の関係でない、純粋なパートナーとしての本音の話が出来たことが何より嬉しかったのです。


先の戦争から70年近く経っている今、第二次大戦の経験者の口から発せられる「戦友」に代表される戦時中の言葉にとまどいを覚える歳になってきましたが、こうした会食を通して感じるのは、お互い金銭のやり取りの上で成り立っている商取引でも、上下関係ではなくお互い一つの目標に向かって時代を切り開いていこうとする心意気は、平和の時代であっても「戦友」であり得るな・・・と勝手に解釈し、そんな「戦友」と美味しいお酒を飲める今を至福の時と感じながら、またこんな良い関係をこれからも続けれられれば嬉しいなと思った一夜になりました。

又、最大のサプライズは赤尾さんから私に二代目勝尾青龍洞氏作の信楽焼のぐい飲み・・しかも、白志野と赤志野の対の酒呑・・を戸上通信さんのお計らいで特別に創っていただいたものを頂いたことです!
わたしはモノを集めることは好きであっても、お宝と言えるものは今日までありませんでした。しかし、今日人生で初めてお宝を頂戴いたしました。

上田社長が仰っていた、勝尾先生の言葉・・「こうした作品は7~10年は使い倒せ。そうすると色・姿がとても手と環境に馴染んでくる。そうなったら大事に保管してとっておきの場や時に再会すると良い。」・・に従って早速明晩からこれらの器で美味しいお酒をいただくことになるのでしょう。
至福の時はこうして、これからもつづくのですね。

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