おとぎの国に迷い込んだような錯覚におちいってしまうアルベロベッロに来たのも今回で2度目です。
前回は街の外にあったツゥルッリの集落？に宿泊しましたが、今回は街のど真ん中にある、観光客が引きも切らないアイラ・ピッコラ地区にある「Tipico Resort」のツゥルッリに宿泊いたしました。とても可愛らしい造りのツゥルッリで、とても男ひとりで泊まるのに不釣り合いなお家なのです。

今でこそ観光客向けに快適な空間を演出してくれていますが、当時は狭く窓のない閉鎖的な空間の中での生活を強いられていたことを思うと、その落差に唖然としてしまいます。

今でこそ、おとぎの国のやさしくほのぼのとした色と形にある種の憧れにも似た感覚を覚えますが、当時ここで暮らしていた人々がここに現れたらそのギャップに驚く表情を想像しただけで、何故かしら複雑な思いになってしまいます。
でも、仕事や現実に疲れた旅人にとってはとても穏やかな、そして明日に希望が持てるような夢を見させてくれる街がここアルベロベッロなのです。