ロンドンは高級車ばかり
- わくわく旅行
旅の初日、ヒースロー空港からホテルのあるロンドンの中心街に向かっていたとき、隣で併走していたのがフェラーリでした。
その時は、気にもとめず「あら、珍しいロンドンにもフェラーリを乗る好き者がいるんだ!」と云った程度の感想でしたが、二日目に中心街の探索をしてみると、あるわあるわ、フェラーリ、ランボルギーニ、ロールスロイス、ベントレー、アストンマーチン、ポルシェと、ありとあらゆる高級車orスーパーカーと呼ばれる車で溢れているのです。
日本でも極稀に会員制ホテルや一流ホテルの駐車場でその手の車を見かけることはありますが、ロンドンではその密度というか数が桁違いなのです。極端な言い方をすれば、ここロンドンではスーパーカーに乗っていなければ、形見が狭い思いをすることになる・・なんて、ホントに信じられない光景を間に当たりにしてしまいます。
わたしはここ数年、BBCの「TOP GEAR」というおかしな車番組を観ていますが、そこに頻繁に登場するのがこうしたスーパーカーの試乗インプレッションや比較テストです。けっこうオチャラけた企画が多い番組ですので、単なる娯楽番組として位置づけようかとも何時も思うのですが、何となく気になり、ついつい録画してしまいます。
ここロンドンに来て初めてスーパーカーのインプレッションが多い理由が理解出来ました。こうして日常的にスーパーカーを目にし、触れていると身近かな存在であるこれらの車の性能はどうなんだろう?・・と云った視聴者が多い国だからこそ視聴率が維持された結果、このようなおバカ番組がアノBBCで連綿と放映されていることなのでしょう。
英国内ではもはや自国資本のカーメーカーが駆逐されてしまった大英帝国が、車作りのステージを降りた代わりに活路を求めた金融関係者と、金融の舞台であるシティーを中心に、そこに群がる中東の産油国のハイエナ軍団などが大いにハバを利かせる国になっていることを実感いたしました。
人が汗水垂らして作ったお米や工業製品を金融工学とやらでマネーゲームしながら肥えてゆく金融関係者をニガニガしく思っているわたしは負け犬なのでしょうか?