嬉しい誤算
- わくわく旅行
- 思いついたまま
私は今まで十数回中国に来ていますが、旅の内容に期待を裏切られたことが多々あります。
それは、食事だったりサービスだったり多岐に亙りますが、それらの感情を引き起こした要因のひとつがスケジュールどおりに事が運ばなかったことに起因することが少なくありません。
最悪だったのは、2007年の黄龍・九寨溝への旅で、観光地そのものは素晴らしく最高の想い出を残してくれましたが、それらに対比して愕然としたのは食事の不味さでした。
あの旅行ほど不味い食事が連発された想い出は後にも先にもありません。でも、よーく思い出してみると、予定されていた食事は平均以下であったとしても観光地の条件からすると致し方ないと納得も出来るのです。
では、何故あれほど酷い食事になったのかといえば(あ~、食べ物の恨みは大きいですね)全て、飛行機が遅れたためだったのです。黄龍に向う便が遅れ昼食の代わりに配られた弁当の不味かったこと!そして、九寨溝からの飛行機が又々遅れてしまったため、その時の最大の楽しみであった本場の四川料理を食べ損なったこと(この時は、最後まで抵抗しホテルに23時に着くから食堂を開けておいてくれと頼みましたが念願は叶いませんでした・・・)
・・という訳で、中国での旅行はスケジュールどおりの旅を期待してはいけないと硬くこころして臨むのが、旅を絶望させない自己防衛と割り切り中国へ出掛けるようにしています。
しかし今回、孔子の故郷である曲阜から青島まで中国の新幹線に乗って初めて時刻表より早く到着するといった奇跡!を体験しました。
あの脱線事故があった新幹線ですから、内心穏やかならざる心境で乗車しましたが、走り出してみると思いの他乗り心地は快適で、すぐさま最高速度である305kmが表示され、車内もごみ収集の女の子が大きなビニール袋を二人一組で集めているのを見て、今の中国に相応しい現実的な対処法だと感心したりもします。
外に向けては、威嚇したりパフォーマンス等が目立つ中国ですが、内に向けてはこうした文字通り先進国入りを目指した取り組みを着実にしていることに中国を見る目が変わっていくのです。