松本市美術館で開催されている「スタジオジブリ・レイアウト展」に行ってきました。

原画展やセル画展であれば、多くの人が観に行くであろうにアニメの裏方であり地味なレイアウト展など相当な「好き者」かオタクしか行かないのではなかろうか？と思いつつ、会場に行ってみれば駐車場には車の列が出来ており臨時駐車場からの人の波は途切れることなく続いていて、会場は老若男女で溢れていたのに驚きました。

聞く所によると9月16日に始まった松本会場でのレイアウト展には5万人もの人が訪れているそうです。

レイアウトというアニメの設計図ともいえる地味な仕事があってこそ、ジブリ作品があのように輝いているのだと改めて感じました。
しかし、絵コンテから始まりレイアウトをまとめ背景画とセル画と考えただけでも気が遠くなる膨大な作業があり、その集大成としてさまざまなアニメが出来上がることが良く理解出来ました。

それにしても、レイアウトという地味な作業がこのような展覧会で陽の目をみることは仕事に携わった人たちにとってはアニメーター冥利に尽きると思いますし、また楽しいアニメが出来る過程で、そうした地道な作業があることを知る事も子供たちにとって、とても大切なことで良い機会になったのだと思います。

あの膨大な数のレイアウトを眺めながら、やはり一流のプロの仕事は違うなぁ～、と感じ入りました。限られた人たちとのコミュニケート手段であるレイアウトではありますが、その一枚一枚に勢いがあり、観客に伝えたい熱意がほとばしっていることにある種の感動に似たものを感じたレイアウト展でした。