スヌーピー展
- 密かな楽しみ
東京は森美術館で開催されている「スヌーピー展」を観てまいりました。
何を隠そうわたしは熱烈なスヌーピーファンで、スヌーピーとは浪人学生として初めて上京した時に出会ってからのお付き合い?をしているのです。
出会いの記憶は確かではありませんが、当時全くの無名の存在だったスヌーピーの輸入オリジナル本を、新宿紀伊国屋で貧乏学生であったにもかかわらず、清水の舞台から飛び降りる!覚悟をもって数年に亘り購入したのを覚えています。
スヌーピーのオリジナル輸入本を購入するのが唯一の贅沢でもあり、また当時アンダーグランドの世界で有名だった植草甚一の本を集めるのと合わせ、密かに時代の先端を行っている(・・であろう)自分を認めることで、周りから置いてけぼりを食っていた当時の自分を慰めていたような気がいたします。
ですから、少し自慢出来るとすれば当時なけなしのお金で購入したお宝のスヌーピーのオリジナル本が今でも私の本棚に光り輝いていることです。
そんな、40年前の記憶がこの「スヌーピー展」でとても懐かしく甦ってきたのです。
でも、改めて40年前は貧乏で無けなしのお金で、食費を削ってもスヌーピーの本を手に入れた時の時代の自分を思い起こしてみた時、スヌーピーの全集をキャッシュで買える今のほうが幸せか?・・と考えた時、アノ時代に戻りたいとは思わないけど、あの頃の何事に対しても純粋だった??自分を取り戻せたれなぁ~・・と、なんとも複雑でセンチメンタルな感覚に浸ることが出来た「スヌーピー展」でした。