2年目の仙丈登山
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今年も中央アルプス仙丈に登ってまいりました。
昨年、妹が亡くなり彼女が生前こよなく愛していた仙丈に供養の登山を彼女の家族と行いました。
今年は彼女の旦那さんの勉さんと長男の裕くんのメンバーまでは同じでしたが、今年は裕くんが6月に目出度くハワイで結婚式を挙げ、彼のお嫁さんである恵梨菜さんも参加してくれました。
昨年同様、前日に飲み会があったものですから完全な二日酔いの中、しかも4時!起きという最悪な環境の中、南アルプス林道バスに揺られ2300mの処にある北沢峠の長衛荘を出発したのは朝の7時でした。
二日酔いの為、3合目まではゼイゼイいいながら登りましたが、6合目あたりから森林限界も過ぎると周囲の展望も開け、また晴天にも恵まれましたので、遠くに富士山のシルエットや間近に甲斐駒ケ岳や鋸岳の雄姿を望む事が出来ました。
スニーカーで登った昨年は、帰りの下り坂で石ころに足をとられズルズル滑り通しで気分が悪かったので、知り合いの登山好きの方からとても上質な登山靴を譲り受け意気揚々と今回の仙丈登山に臨んだのでした。
しかし!登って初めて分かったのは「重い!!」ことでした。急峻な岩を超える時など上げる方の足を両手で持ち上げたくなるほど、重く全く自分の足とは思えないほどの落差がありました。
「今年はもしかしたら、頂上は無理かも?」と内心思いましたが、一歩一歩ひたすら足元を見続けて登った結果なんとか頂上にたどり着く事が出来ました。昨年より30分も遅く頂上にたどり着いたのは11時でした。
途中、偶然にも遭遇した旧知の若林さんと頂上で一緒に記念撮影しました。
帰りは昨年とコースを変え、同じコースを戻るのではなく仙丈小屋~馬の背ヒュッテ~五合目合流コースで帰って来ました。
途中の仙丈小屋でのカップラーメンはおいしかったなぁ~。
帰りにハプニングが発生し、勉さんが2合目から遅れ始めたため我々3人で行動を別にしており、昨年勉さんは途中リタイアしてしまいましたが、今年もあのペースだと多分頂上は無理だろうと全員思っていた処、途中午後3時に奇跡的に繋がった電話で判明したのはナント!12時半に頂上を極めその時点で馬の背を下っているとのことでした。
頂上を極めた事は誠に喜ばしかったのですが、下りの最終バスの時間が午後4時であり、このままだととても間に合わない事も同時に判明してしまいました。
それから、繋がらない電話で留守番電話に入れたり、メールをしたりしながら、今の状況を伝え長衛荘の宿泊が予約客で一杯の処を緊急状況を鑑みてもらい無理して一床用意してもらったのです。
そんなかんだで、結局帰りは先発隊のわれわれ3人のみバスで帰ることとなり、勉さんは一人長衛荘に泊まることとなってしまいました。
まあ、これも貴重な想い出として未来永劫語られることを思えば、良い登山になった事と思います。
天国にいる妹も「勉さんらしいよね」・・と言いながら今頃仙丈の麓で二人で話し合っていることでしょう。