目薬
- 思いついたまま
- 華麗に加齢
最近、目薬が離せません。
40年位前、私が会社に入ったころ親父がしょっちゅう目薬を点眼しているのを目にしたものです。
その頃の私は、目薬にやっかいになる機会などほとんどなく「何故、親父はあんなに頻繁に点眼しているのだろう?」と、常に不思議に思いながら、家で職場で天を仰ぎつつ一心不乱に目薬の貴重な一滴を逃すまいと集中している姿に「歳はとりたくないものだなぁ~」と、なかば憐れみ?の目で親父を見ていたものでした。
しかし、わたしも齢55を過ぎた頃から何故か、目を瞬くことが多くなり、不思議に思い始めた頃気付いたのは「いくら目を瞬いても涙が期待どおり出てこない!」事実なのでした。
しかたなく、頼ったのはもちろんアノ目薬なのです。それからというもの今日まで家庭と職場はもとより、旅行に欠かせないアイテムの上位に常備薬とともにノミネートされるようになったのです。
今では、薬局に行くたびにお気に入りの目薬が特売になっているかどうか・・をチェックするのが習い性になってしまっているのです。
年寄り笑うな行く道だ・・・の言葉を身をもって体験し、いよいよ私も老境の入り口をくぐりぬけたことを認めざるを得なくなった貴重?な点眼となりました。