Helmut Newton
- 密かな楽しみ
- 思いついたまま
一昨年、フランスワインの双壁でブリュゴーニュの中心地にあるボーヌを訪れた時立ち寄ったのが、地元のセレクトショップ?のような「ATHENAEUM dela migne eu du vin」でした。そこでは、二人の旅行同伴者が目の色を変えブルゴーニュワインをダース単位で日本に発送する手続きをしていました。
ワインに全く興味の無い(・・と云うか、全く解らない)私は、テンション上がりっぱなしの二人をよそにひとりブラブラと店内を眺めていると、そこにはワインのみならず興味深いグッズを発見いたしました。
多分、日本でいえばご当地お土産屋館でしたが、ここはフランス・・結構文化の香りとセンスでは負けませんよ!・・と云った空気を醸し出していた処なのです。
そんな広い空間をワインを買う気も無く、何かフランスっぽいエスプリの効いたグッズを探していたところ、何故か書籍コーナーがあり、そこで目にしたのがこの「Helmut Newton Work」なのでした。表紙のモノクロの二人の女性の摩訶不思議さとエロティズムに惹かれ手にしたそれは、今まで経験したことの無い映像美?に溢れていました。・・買いたい!とは思ったものの写真集の厚さと重さで購入は断念し、そのかわり記録の一枚としてコンデジに入れておきました。
不思議なもので、その写真集に出会って3年経ちますが、記憶はそのまま今日まで続いていたのです。
フト、先日「ソーだ!あの写真集、日本手で手に入るのかな?」・・と思い立ち、Amazonで検索した結果、古本で3500円で購入出来ることが解りました。・・で、さっそく発注し今日手元に届きました。
3年前に数秒パラッとめくっただけの本でしたが、強烈なその画像の斬新さに再会出来、心底良かったです。彼ニュートンはサディズム、マゾヒズムとフェティシズムをともなったエロチックなスタイルを確立した写真家として認知されていますが、その才能に共感出来る自分とそうしたモノを選び出す自分も褒めてやりたいなと・・思いました。・・だって、ほとんどの60半ばの好い齢したジジイはエロ写真としかこの写真集を見ないと思いますよ。