ジヴェルニ―の食卓
- 密かな楽しみ
今年の年末・年始は9連休とゆっくりですので、年末の1日はしっかり本を読む事が出来ました。
年末に相応しい本と言う事で、いつも何を読もうかとワクワクするのですが、期待はずれにならないか少し読む前には緊張します。
で、選んだのが百田尚樹の「夢を売る男」でした。
「夢を売る男」は年末に来年の希望を膨らませてくれる事を期待出来そうなタイトルでしたが、夢は全く無い本でした。ですが、出版界の現状と作家とよばれる人たちの厳しい現実は良く理解出来ました。
それで口直しではありませんが、今年「楽園のカンヴァス」を読んでみて良かったので、原田マハの新作「ジヴェルニ―の食卓」を読んでみました。
この本は今年フランスに行った折立ち寄ったモネのジヴェルニ―の庭をモチーフにした短編もあったので、その旅行中に読んでしまいたかったのですが、廻りの刺激が強すぎ全く読めずに今日まで来てしまい、気になっていた本なのです。
マティスやドガやセザンヌらの短編も入っており、それぞれ異なる視点から書かれて、作者の新しい発見と新たな絵の見方もあることを教えてくれたとても刺激的な本でした。
これで年末を心豊かに迎えることが出来ると共に、年間目標であった52冊も軽くクリア―する事が出来ました。
今年は小説も何冊も読むことが出来ましたので、来年は読書の数ではなく、その内容を深めていきたいと思う年末になりました。