ウルル
- わくわく旅行
オーストラリアのシンボル、また地球のヘソと称されるウルルは、通称エアーズロックと云われるのは1870年代に植民地政策時代の事務長官ヘンリー・エアーズの名を冠したものであって、やはりここは原住民アボリジニが古代から尊敬と畏敬を込めて称して来た「URURU」と呼ぶのが当然であり、軽々しく「エアーズロック」などと呼ぶべきでないと思います。
その姿は、写真で見るとおり威風堂々とした佇まいであったのは想像どおりでありましたが、朝と夕刻に時間と光の推移と共に変化するその姿は、まるで命が宿っている生命体のような気になるのでした。
古代からアボリジニはこれらの移り変わるウルルの造形を見ることによって、信仰に似た感情をもつようになった事は容易に理解することが出来るのです。
今回は生憎頂上での風が強く、2日間に亘るウルル登頂は断念せざるを得ませんでしたが、考えようによっては、6億年にわたる聖地でありアボリジニは絶対に登らないこの岩山には、登らないほうがかえって良かったのではないかと思っています。